サムネイルが増えるとバックアップにえらい時間がかかるので削除することにしました。尚、削除しても良いサムネイルは人や環境により異なりますので、必ずバックアップをとってから作業してください。

この記事を書いた時の環境
- エックスサーバー
- テーマ Cocoon
- WordPressバージョン 5.5
- PHPバージョン 7.4
長い前置き
小さいサイズは生成されなくなった
200px以下のサムネイル(主に100px150px160px)は2019年12月5日を皮切りに生成されなくなりました(メディア設定を行っている場合は生成されます)。
たとえば、メディアライブラリは以前は160pxのサムネイルが使われていましたが、200pxのサムネイルが用いられるようになりました。

1536と2048サイズのサムネイル
大きいpng画像をアップロードしたところ、サムネイルが8つも自動生成されるようになりました。
- 200×200
- 240×240
- 300×300
- 320×320
- 640×640
- 768×任意の数値
- 1536×任意の数値
- 2048×任意の数値
尚、WordPressのダッシュボード→メディア設定で数値を0にしていない場合は、合計11個の画像が自動生成されることになります。
下の赤い枠が元の画像になります。元の画像と比べるとサムネイルは容量が増加しますし、ぼやけるのでモヤモヤしていました。
サムネイルscaled.jpg
大きいサイズのJPG画像をアップロードすると「scaled.jpg」という画像が生成されるようになりました。これまた元の画像に比べると大きくなっています。
WordPressのバージョンアップにより「画像の最大数は2560px」となり、それ以上の画像はscaled.jpg画像として表示するようになったとのことです。
Introducing handling of big images in WordPress 5.3 – Make WordPress Core
Cocoonサムネイルの用途
サムネイルの用途は主に「アイキャッチ、新着記事、人気記事、関連記事、ページ送り」になりますが、使われているサイズは結構バラバラでした。Cocoonではある程度、最適なサイズがない場合でも補ってくれるようです。
768px
生成された後に768pxのサムネイルを削除すると、モバイルで画像が表示されなくなるので削除しない方が良いです。ちなみに、768pxの自動生成を停止した後はデフォルト画像が表示されるようになりました(だったら最初から無くても良いかと思うのですが)。
また、PCやモバイルの新着記事・人気記事・関連記事でも使われていました。
640px
アイキャッチでは必須のサイズのようです。他、新着記事・人気記事・関連記事で反映されていました。
320px
PCの人気記事。モバイルの関連記事やブログカード。
300px
これが分からない。
240px
モバイルの人気記事。
200px
メディアライブラリ。
ページ送り(ページャー)
PCもモバイルもアイキャッチのデフォルト画像。
カルーセル
PCもモバイルもアイキャッチのデフォルト画像。
アドセンスの関連コンテンツのサイズは分からない
長押ししても右クリックでもダウンロードできないし、下手すると誤クリックになるので検証は中止。
アイキャッチはデフォルトがいい
アイキャッチでは768pxと640pxが表示されていましたが、圧縮されるとぼやけるし、なぜか容量が大きくなるのでモヤモヤします。アイキャッチは限界までサイズを小さくしていますので、デフォルト画像を表示させたいのですがやり方が分かりません…
WordPressの自動生成を停止
何の対策もしていない場合、1枚の画像をアップロードするとこれだけのサイズのサムネイルが自動的に生成されます。
thumbnail | 150px |
中 medium | 300px |
大 large | 1024px |
medium_large_size_w | 768px |
1536px | |
2048px | |
scaled | 2560px |
150px,300px,1024pxを停止
これは多くの方が設定しているかと思うのですが一応記載しておきます。ダッシュボード→設定→メディア設定でサイズを全て「0」にし、「変更を保存」ボタンをクリックします。
768px,1536px,2048pxを停止
ダッシュボード→外観→テーマエディタ→Cocoon Child テーマのための関数 (functions.php)
次のコードを付け加えると生成されなくなります。
//サムネイル自動生成停止 add_filter( 'intermediate_image_sizes_advanced', 'disable_image_sizes' ); function disable_image_sizes( $new_sizes ) { unset( $new_sizes['medium_large'] ); unset( $new_sizes['1536x1536'] ); unset( $new_sizes['2048x2048'] ); return $new_sizes; }
scaled.を停止
functions.phpに次のコードを付け加えると生成されなくなります。
add_filter( 'big_image_size_threshold', '__return_false' );
768pxは設定ページからも停止できる
アドレスバーに「https://ドメイン/wp-admin/options.php
」と入力→「medium_large_size_w
」を0にする→「変更を保存」ボタンをクリックすると生成されなくなります。
FTPで手動で削除&バックアップ
サムネイルを削除する前にサイズごとにバックアップをとっておくと、不具合が生じた時にすぐ復旧することができて安心です。あらかじめ、デスクトップにサイズ毎にフォルダーを作成しておきます。
FileZillaの場合は、上の方にある検索アイコンをクリックします。
たとえば、「75×75」のサムネイルはルクセリタスでの極小サムネイルなのですが、現在は使っていませんので削除します。「75×75」と入力したら検索ボタンをクリックします。

検索結果を全選択→右クリック→ダウンロード→転送先のフォルダー選択→OKボタンをクリックして保存します。
これだけ削除できた
100px,120px,150px,160pxサイズだけで合計16,164枚。OneDriveにバックアップしたら2時間もかかりました。75px,1536px,2048pxはカウントしていないのでもっと削除したことになります。
生成されるサムネイルは5サイズになりました。
サムネイルはアイキャッチだけあれば良い
後日談として、メディアライブラリは見ないので200×200は削除、また、アイキャッチ以外の画像のサムネイルは全削除しました。
だって、人気記事や関連記事で表示されるのはアイキャッチだけですし、こんな画像要ります?端が欠けてて使い道ないと思うのですが。
それと、Cocoonが自動生成する9つの画像サイズについての解説 | Cooeilに書かれてあったコードを使って自動生成を完全にストップさせました。でもそれだと表紙に画像が表示されなくなるのでアイキャッチだけ640pxと320px(関連記事用)を足しました。アイキャッチは使い回しをすることが多いのでそれほど苦ではないです。
とにもかくにも、バックアップに丸一日かかっていましたが6時間ほどで済むようになり快適!
もう少し良い方法があるかと思いますが、頭がないのでこれで。
